●J・シュトラウス2世 ワルツ:ウィーンの森の物語
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1957年10月
LONDON
はじめて買った(買ってもらった?)レコードは「およげたい焼きくん」でした。それではクラシックは?ベー
トーヴェンの第7交響曲(カール・ベーム/ウィーンPO)でした。因みにCDはR・シュトラウスのアルプス交
響曲(ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウO),ドヴォルザークの新世界(ケルテス/ウィーン
PO),ヴィヴァルディの四季(ミュンヒンガー/シュトゥットガルトCO)の3枚でした。
さて、我らがクナ様のレコードは「ウィーンの休日」と題されたアルバムでした。中古盤で700円だったと
記憶している。
ジャケットはウィーンPOのメンバーがムジークフェラインザールで勢揃い,左上にはクナ様の顔写真,そ
の隣はVIENNA PHILHARMONIC ORCHESTRA,その下にはHANS KNAPPERTSBUSCHとゴ
シック体の文字がデカデカと刻まれていました。
手もとに現物がないのに、ありありと思いだせる私は天才か!?(←わけ、ねーだろ!)
このレコードのライナー・ノートは宇野功芳氏が扇動的に書かれていて、特にバーデン娘を高く評価してい
ます。
ですが私が好きなのはウィーンの森の物語です。
冒頭の序奏ですが、どうしたら?どんな指示をしたら?こんな意味深い響きがつくり出せるのか?森の
雰囲気が伝わります。「木のぬくもりは好きですか?私たちは木のぬくもりを大切にします。木造建築住宅
○○住宅」と,どっかの住宅メーカーの宣伝のようでありますが、ここで聴かれる森の雰囲気は人間をあた
たかく迎えるだけではなく、ときとして人間に牙を向け厳しさを思い知らせる。そんな自然の意義深さを感じさ
せます。
次にツィターの登場である。私はツィターの演奏をまともに聴いたのは、この録音しかないのでエラソーな
ことはいえないが、序奏の雰囲気を受け継ぐ見事な演奏であると確信する。また余談であるが、ツィター奏
者と思われる、息づかいがしっかり録音されている。
序奏からワルツに入る経過句でのピチカート3:36が印象に残ります。
さて、主部のワルツに入るとウィンナ・リズム?を強調する間が聴かれます。私がはじめて接したときは
身体が5センチくらい浮遊した感覚になりました。
以後、曲想の変化に伴ってテンポは弛緩し、ときとしてアクセントを入れたり、また対旋律を強調したり色々
やってくれます。ウィンナ・ワルツといえば流麗で華やかなイメージがありますがクナ様の演奏は流麗で華や
かな演奏ではありません。しかし、スタイルを超越したおもむきがあります。聴き手の心をくすぐります。私
はくすぐられるあまりに陶酔,心酔して、ついにクナ様,さま状態です。
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00/10/30
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